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四国八十八ヶ所 丙申年巡礼記

四国八十八ヶ所 丙申年巡礼記(平成28年5月9日(月)〜5月12日(木))

平成28年5月9日、初日。身支度を整えて記念すべき第一番・霊山寺をお参りしました。今年は丙申年で「逆打ち」参りの人が多いらしく霊山寺もいつもの賑わいはなくひっそりとしていました。
この日の徳島はこの通り雨粒が見えるほどの本降り!!
霊山寺大師堂にて。 雨男、雨女は居ないはずなのにな〜
阿波の国は「発心の道場」と云われ、中でも1番札所から11番迄は比較的平地のお寺が多くお参りしやすいです。いきなり階段だらけだとやんなっちゃうものね〜
雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ・・・巡礼の旅は始まりました。
大きな修行大師像とご対面
今日は階段と云っても、こんなもんです。
やはりハイシーズンで大勢のお遍路さんと行き合いました。
おっ!! 駄洒落がきいてますな〜。文字もなかなかやるなア〜!!
四国巡礼では毎回お世話になっている阿波市に有る八幡交通の松村利明さん。もうかれこれ35年のお付き合いです!ドライバーさんは運転の他、私たちの為に納経印を取ってくれます。ありがたや。
お参りを終えてホッと一息。 みなさん笑顔がいいですね〜。
明日の天気の更なる好転を願い初日を終えました。因に疲れていたせいか私は8時半には寝ておりました〜ZZZZ・・・
5月10日、この日小地蔵の予想は、くもり。夕方ころから晴れ!!雨は降らない。と読んでおりましたが取りあえずは予想通り。先ずは山門で一礼、水場で手を洗い口を漱いで・・・
ローソク、線香に火を点けお供えし、納経と納め札そしてお賽銭を納め鐘を一打・・・
全てのお参りの準備を終えてから読経が始まります。この間にドライバーさんが納経所にて経を納めた証として「納経受領印」所謂「納経」を取ってもらいます。
四国のお寺には印象的なお寺が多々あります。此方は本堂が素晴らしい 第十五番・国分寺
青石の産地が近いので青石の寺標が・・・青石好きにはたまりませぬ〜!
そして最初の山寺 第十二番・焼山寺へ(標高700m) 山門から少し参道を歩いて境内へ。 そして鐘一打ご〜〜ん!   心に染み入る音色でした。
ありがたく本堂でお参りを済ませ・・・
やっとお昼!! ちらし寿司とうどんのセットです。うどんはお代わり自由です。 ダイエットを兼ねて来たのに・・・うどんだけで良いのに・・・せっかくだからじゃ、せめて味見だけでも・・・うまいっ!!ちらし寿司は甘めのお酢がよく効いておいしかったです。
あ゛っ〜!! やってしまった・・・。 ダイエットは東京に帰ってからやろうと深く心に決めた私です。
午後一番の札所に少しの階段・・・・・・食べ過ぎのせめてもの罪ほろぼしとして、ありがたく登階いたしました。第十八番・恩山寺
同じ境内に見えてしまいますが県道を挟んでお向かいは神社です。社・寺が仲良く並んでいる。 日本人の本来の宗教観を感じます。
更に大きな修行大師を発見!
雨上がりの第二十番・鶴林寺(標高550m)参道が幻想的です。
鶴林寺本堂。一対の鶴がお出迎えしてくれます。このお寺も印象的です。
時間が押してやきもきしましたが、最終のロープウェイにどうにか間に合いました〜!
二日目最後のお寺は第二十一番・太龍寺(標高500m)です。このお寺も以前は難所の一つで車で上がって徒歩で40分かけて歩いたものでした。
今日のお宿は川沿いにある温泉。 夜はカエルの大合唱で・・・何故か私はあの声を聞くと実に良く寝られます。 依って今夜も9時前には夢の世界に・・・
夜中に大雨が降り、聞き取れない放送とけたたましいサイレン音、思わず廊下に飛び出した人も・・・。 翌朝宿の人に尋ねると、上流のあるダムの放水の合図だったそうです。そんな夜中の騒ぎも 私とFさんは夢の真最中だったらしく知りませんでした。
お遍路も三日目に突入!! 皆には言いませんでしたが本日は・・・「階段祭り」です。
第二十二番・平等寺 この寺は本尊さまと誰でも結縁出来るように、本堂より五色の紐が山門迄つながっておりました。 ありがたや。
皆さんお気付きかと思いますが、今回は「曼浄衣(まんじょうえ)」という衣を着て巡礼をしております。 これまで作務衣だったり、改良服だったりを着てましたが何だかそぐわない!! そこで開創法要の行脚隊が着ていた衣を取り寄せました。あ!決してコスプレじゃありませんからね!!こうやくんとパチリ!
阿波の国・発心の道場23ヶ寺参拝終了記念にパチリ!
車を一路走らせ室戸岬へ。此処からは土佐国・修行の道場のはじまり、はじまり〜
水平線が丸く見えてしまう雄大な太平洋。
モチロンちゃんとお参りもしましたよ。第二十四番・最御崎寺(ほつみさきじ)。ここでお昼を頂き、午後からはお待ちかね!!
階段まつり!第二十五番・津照寺(しんしょうじ)
ご覧のような天気で あち゛〜! と云う程ではなく北風が心地良かったです。 でも紫外線は相当です。
第二十六番・金剛頂寺 納経所も上に有るので松村さんも大変です。 階段まつり〜其の2
第二十七番・神峯寺 いつ行っても境内がキレイです。階段まつり〜其の3
えっちらおっちら登ったら綺麗な花がお出迎え。 心癒やされます。
夜は明日に備えるためにあります。 読経で使った喉を「泡般若洗浄」によって元のコンデイションに戻す修行をしております。
翌朝早起きして桂浜を散策してきました。
フレンドリーなシェイクハンド龍馬も居りました。
昨日に引き続き、申し分のない天気の中最終日が始まりました。それにしろ、朝のお勤めはなんとも清々しい!!第二十八番・国分寺
西洋人と思われる方が、ちゃんとした作法を以てお参りされておりました。経本でお経を読まれておりました。脱帽!!
境内にはありがたいお地蔵さんがお祀りされており、参加者の皆さまから「よくお参りされたら如何ですか」と嬉しいおコトバを・・・
當山は御府内八十八ヶ所の三十番寺です。 お四国では善楽寺さんが三十番のお寺です。
ここも境内や参道、庭が印象的なお寺です。第三十一番 竹林寺
庭園
参道 青葉が目にまぶしいです。
お参りを終えてパチリ 竹林寺 本堂
立派な五重の塔!!
参道をおりたら新郎新婦さんが竹林寺さんで写真撮影をされてました。末永くお幸せに!
実は今日も 階段まつりです。第三十二番・禅師峰寺(ぜんしぶじ)
登ったら登ったなりの絶景が!!いつもそこにあります。“バンザイ!階段まつり”
天気が良いと海の色も映えますね〜。
そして今日のハイライト。第三十六番・青瀧寺。170段あるそうです。
息を整えてから本堂前にてお勤めをしました。
そして、無事に五月晴れの中第一回の巡礼を終えることができました〜!!次回は10月です。

【メモ】ぎゃく-うち(逆打ち)

逆打ちは、弘法大師に無礼を働いた伊予の豪商・衛門三郎が大師に許しを請うため遍路に出たが、20回以上巡礼しても追い付けず、閏年の申年に逆回りを試して出会えたという言い伝えによるともいう。
閏年に逆打ちを行うと倍の御利益があると言われており、特に本年(2016年)は、衛門三郎が大師に出会えた60年に一度の丙申年(ひのえさるとし)にあたり、逆打ちが平年に比べ多くなる。