旅を終えて

スペイン滞在中には分からなかったことや知らなかったこと、また僧侶としての視点から接してみて感じたことなど、スペインに対して新しい発見が多々有り、とても有意義な巡礼の旅でした。
洋の東西を越え、時空を越え人間の行いというのは、そんなに大差がないんだな。と、当たり前のことを再認識した次第です。
「なるべく忠実に巡礼の道を進む。」と云うのが基本理念であったため、先ず普通のツアーでは行かない処、泊まらない処、普通は通らない道の悪い国道…。
優雅なヨーロッパ旅行とはひと味も、ふた味も違う旅に、皆さま興味を持って最後まで御参加頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。

印象的だったのは、トッサ・デ・マル。
何をする訳ではなく、海辺での自由時間を皆さんが思い思いに時を過ごされて居たこと。 海を見てくつろいで居る皆さんの後ろ姿に、旅の充足感を感じた次第です。
予定の、ピカソ美術館をキャンセルしてまで、あの時間を作って良かったなと思います。

最後に、この我が儘なツアーをお手伝い頂いたＪＴＢ飯田橋支店近藤様、手配を完璧にして頂いたミキ・ツーリストの岡崎様。ご同行頂きお世話頂きました添乗の安斉様。
そして、この旅が成功するには何と言っても巡礼の道について精通しているガイドさんが不可欠でした。
現地ガイドの丸山様の熱心で、豊富な知識で日々ご説明頂きましたことは、この旅により一層の幅と奥行きを持たせてくれました。心より感謝申し上げます。

何時の日か、この道を歩いてみようかな。と云うことが私にとっての一番のお土産となりました。
また、全員が元気で帰国出来ましたのは、やはり神と仏のご加護の他なりません。

合掌